セミナー後の追い架電で「興味はあります」「資料は見ます」「検討します」で止まる――。この現象は、トークの巧拙だけで説明できません。
海外のB2B購買行動を見ると、買い手は“できるだけ営業担当と話さずに(rep-free)”意思決定を進めたい一方で、「自社に合うか」という文脈判断のところでは人の助けを求める、という二面性が出ています。ここを理解すると、セミナー後フォローの設計が変わります。
目次
結論:セミナー後フォローは「説得」ではなく“前に進む材料”を渡す仕事
追い架電で面談を取るコツは、話術で押すことではありません。相手が自分のペースで前に進める状態を作り、その上で「文脈判断だけ」短時間で手伝う。
海外ソースの要点:買い手はrep-freeを好む(ただし必要な場面では人に頼る)
Demand Gen Reportが紹介するGartner調査では、B2B買い手の61%が“rep-free”の購買体験を好むとされています。また73%が無関係なアウトリーチを避けているとも述べられています。
一方で、すべてをセルフサービスで完結させたいわけではなく、「自社に合うか」「文脈判断」では売り手の入力が必要になる、と整理されています。つまり売り手は、一般論を話すのではなく、買い手の判断に必要な“固有の整理”を提供すべき、ということです。
独自視点:セミナー後追い架電で詰まるのは「材料不足」と「次の一手が重い」
セミナー後の見込み客は、興味がゼロではありません。ただ、
- 社内で説明する材料がない(比較軸がない)
- 次の一手が“面談60分”など重すぎる
この2つで止まりやすい。ここを軽くすると、面談化率が上がります。
今日から使える:セミナー後追い架電の型(3ステップ)
ステップ1:冒頭で“用件”を軽くする(30秒)
- 「先日のセミナーの件で、確認だけ30秒よろしいですか?売り込みではなく、状況の確認です」
ステップ2:2択で“現在地”を特定する(1分)
- 「いまは(A)情報収集段階ですか?(B)具体検討に入りたい段階ですか?」
- 「詰まりは(A)社内説明ですか?(B)比較対象があることですか?」
ステップ3:次の一手を小さくする(10分 or 返信1通)
- 「では要点1枚を送ります。見てほしいのは2点だけです。送付後に10分だけ確認の枠をください(明日/明後日どちらが良いですか?)」
- 「時間が難しければ、メールで“当てはまる/当てはまらない”だけ返信ください」
効く条件 / 事故る条件(小規模営業代行の前提フィルター)
- 効く条件:ターゲットが絞れている/断り文句への返しがある/追客がルール化されている/面談の議題が提示できる
- 事故る条件:現場共有が薄い/無理KPIで数だけ回す/短期だけで結果を求める
導線設計(この記事を読んだ人が次に読むもの)
- 全体像:営業ノウハウ(ナレッジ)
- 断られ対応(実務):断られ対応
- 面談設定の型:トーク例
- KPIで改善:KPI/改善
まとめ
セミナー後フォローは、営業トークで押す場ではなく、買い手がrep-freeで進めたい気持ちを尊重しつつ、文脈判断だけを短時間で手伝う設計に変えると強いです。
参考(海外ソース)
Demand Gen Report(Gartner調査の紹介): 3 of 5 B2B Buyers Prefer a Rep-Free Buying Experience: Gartner
