架電やメールのやり取りで、相手から「検討して連絡します」と言われて会話が終わることはよくあります。ここで何も決めずに切ってしまうと、こちらから追っても返信が来ない/優先順位が下がる、という“自然消滅”が起きがちです。
今回は、フルリモートの小規模営業代行チームでも使いやすいように、「検討して連絡します」を相手の負担を増やさずに“次アクション”へ変えるトークを3つ用意しました。ポイントは、期限・手段・判断材料を最小限で揃えることです。
前提:この一言の裏にある3パターン
- (A)本当に検討したい:条件が合えば進めたいが、社内確認が必要
- (B)優先度が低い:今すぐ困っていない/他が忙しい
- (C)断り文句:やんわり終わらせたい
どれであっても、こちらがやるべきことは同じで、「いつ・何で・どの状態になったら次へ進むか」を短く確認するだけです。詰めすぎると嫌われるので、60秒以内を目安にします。
トーク例1:期限だけ先に置く(いちばん角が立たない)
相手:「検討して連絡します」
担当者A:「承知しました。こちらから追いすぎないようにしたいので、いったん期限だけ決めてもよろしいですか? たとえば今週金曜までに“進める/今回は見送る”のどちらかが分かる形で大丈夫でしょうか。」
狙い:相手が「連絡する」こと自体を約束できない場合でも、“判断がつく時期”なら答えやすい。
- OKが出たら:「ありがとうございます。では金曜の午後に、念のためこちらから1回だけお電話(orメール)しますね。」
- 難しければ:「分かりました。では来週頭まで延ばしますか? それとも、今の時点でネックがあれば先に潰しますか?」
トーク例2:判断材料を一つだけ特定する(“検討”を具体化)
相手:「検討して連絡します」
担当者A:「ありがとうございます。検討の観点がずれると時間がもったいないので、一点だけ確認させてください。今回、最終的に決め手になるのは(1)費用、(2)運用の手間、(3)成果の測り方、このどれが一番大きいですか?」
相手の回答に合わせて、次の一言を固定化します。
- 費用 → 「では見積もりの前提を揃えたいので、対象範囲だけ30秒で確認してもいいですか?」
- 運用の手間 → 「導入後に増える作業が一番心配ですよね。増える作業と減る作業を1枚でまとめて、今日中に送ります。」
- 成果の測り方 → 「KPIの置き方で判断が変わるので、一般的な例を3つに絞って送ります。見た上で、来週15分だけすり合わせしませんか?」
トーク例3:次回は“YES/NOで答えられる質問”にする(迷わせない)
相手:「検討して連絡します」
担当者A:「ありがとうございます。次回の連絡は、相手に負担をかけない形にしたいので、質問をYES/NOで終わる形にしておきたいです。たとえば次は、『今期(or今月)で動く可能性はありますか?』だけ確認してもいいですか?」
狙い:次の会話が「再説明」になるのを防ぎ、短い接触でも前に進む。
運用メモ(フルリモート営業代行チーム向け)
- CRM記録は3点だけ:①期限(いつ判断)②手段(電話/メール)③次の質問(YES/NO)
- 追い方の上限を決める:例)期限後のフォローは「1回電話+1回メール」まで
- “検討”が2回続いたら分類:A(本検討)/B(低優先)/C(断り)を付け、B/Cは工数を絞る
まとめ
「検討して連絡します」をそのまま受けると、相手の都合が良いときだけ連絡が来る状態になり、結果的にこちらの運用が不安定になります。期限・手段・判断材料を最小限で揃え、相手にとっても負担の少ない“次アクション”に変えていきましょう。
