海外では、コールドコール(架電営業)の「冒頭ひとこと」を、感覚ではなく大量データで検証しています。
この記事は、Gongが公開している分析(300M件以上のコールドコール)をベースに、完全在宅の小規模営業代行会社の現場で「どう解釈して、どう使うか」を型に落とします。
目次
結論:冒頭は「気遣い」より「許可取り(permission)」が強い
海外データでは、いわゆる気遣い系の冒頭よりも、“コールドコールであることを認めた上で、短時間の許可を取る”タイプが強い傾向が示されています。
ここでいう許可取りは、相手に主導権を渡すためではなく、会話の土台を作るための動作です。
海外データで「弱い」とされやすい冒頭(要約)
Gongの記事では、以下のような冒頭が比較されています(数値は原文参照)。
- 「今、お時間よろしいですか?(Did I catch you at a bad time?)」
- 「今日はどんな感じですか?(How’s your day going?)」
日本の現場感に置き換えると、こういう系は“売り込みの前フリ”に聞こえやすい。相手もそれを分かっているので、警戒が上がりやすいです。
強いのは「permission-based opener(許可取り型)」
許可取り型は、ざっくり言うとこの3ステップです(原文要約)。
- 文脈(context)を先に置く
- コールドコールであることを認める
- 短時間の許可を取る
完全在宅の小規模営業代行会社向け:日本語の実装テンプレ
海外の型を、そのまま直訳しても刺さらないことが多いので、日本語の運用に合わせてテンプレ化します。
テンプレA:30秒許可取り(王道)
- 「突然のお電話すみません。いま30秒だけ大丈夫ですか?(難しければすぐ切ります)」
- 「今日は◯◯の件で、ご担当につなぐべきかだけ確認でお電話しました」
テンプレB:文脈先出し(“同業で支援中”を使う)
- 「◯◯業界で、同規模の会社さんの営業支援をしていて、同じ課題が多いのでお電話しました」
- 「いま30秒だけ、確認してもいいですか?」
ポイントは名乗りを遅らせてもいいこと。文脈が先にあると「無関係な売り込み」感が減ります。
注意:日本は「受付文化」が強いので、設計単位を分ける
海外データは「いきなり担当者に繋がる」前提の会話が混ざります。日本では受付・代表が厚いので、設計を2段に分けるとブレません。
- 代表/受付:担当者に繋ぐ理由を短く(“確認”に寄せる)
- 担当者:許可取り→一言で価値→次アクション(アポ/次回/メール取得)
まとめ:冒頭は「会話の許可」を取りに行く
冒頭でやるのは、説明でも説得でもなく「会話していい空気」を作ること。
海外のデータは、そのためにpermission-based openerが強いことを示唆しています。
完全在宅の小規模営業代行会社の現場では、直訳ではなくテンプレ化して運用に落とすのが正解です。
参考(海外ソース)
The best and worst cold call openers (backed by data from 300M calls) – Gong
