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「断り」は終わりじゃない。小規模・在宅運用で“次につなぐ”断られ対応
営業の現場で一番多いのは、きれいなYESではなく、ふわっとした断りです。
「今はタイミングが…」「予算が…」「他社で…」「検討します」――ここで感情的に押すと、関係が終わります。
海外のセールス分析(録音データの解析)や実務テンプレの知見を、在宅・小規模で回す営業代行向けに、使える形にまとめます。
海外データが示す“強い人ほどやってる”6つの基本
Gong(多数の商談データ解析)系の研究で繰り返し出てくるのは、断られた瞬間の振る舞いです。結論はシンプル:
- 一呼吸置く(間を取る):反射で言い返さない。相手の言葉が出切ってから。
- 短く答える:長い説明は“不安”に見えやすい。まずは要点→確認。
- 質問から入る:誤解が多いので、原因を特定してから対応する。
- 会話を続ける:議論(勝ち負け)ではなく、対話(共同作業)に戻す。
- 検証の一言で締める:「ここまでで認識合ってますか?」で閉じる。
- “煙幕”を剥がす:最初の断りが本音とは限らない。真因を分離する。
まずは型:断られ対応は「7ステップ」で迷子にならない
現場では、内容より順番が大事です。以下の順で進めると、押し売り感が減って次に繋がりやすくなります。
- 間を取る(1〜2秒)
- 受け止める:「なるほど、率直にありがとうございます」
- 確認質問(原因特定):選択肢で聞く
- 真因の分離:「他にも引っかかっている点ありますか?」
- 許可取り:「一つだけ、考え方として共有してもいいですか?」
- 短くリフレーム(新しい見方を提示)
- 解像度の高い次アクション(日付 or 条件)
よくある「断り」別:そのまま使える切り返しテンプレ
1) 「今はタイミングが…」
狙い:“いつなら良いか”を具体化して、検討を前進させる。
- 「承知しました。タイミングが難しい理由って、忙しさ・予算時期・優先度のどれが近いですか?」
- 「もし差し支えなければ、再提案の条件を先に決めませんか?
例:『◯月に体制が固まったら』『◯◯が決裁通ったら』など」 - 「ではこちらで、1枚だけ要点まとめをお送りします。◯週間後に“条件が揃ったか”だけ確認してもいいですか?」
2) 「予算が…」
狙い:価格交渉ではなく“投資の前提”に戻す。
- 「予算感、ありがとうございます。上限が決まっているのか、費用対効果が不安なのか、どちらが近いですか?」
- 「前提を揃えたいのですが、今のやり方だと月あたりどれくらいの機会損失が出ていますか?」
- 「費用を下げるより、まずはスコープを絞って小さく検証しませんか?(例:2週間だけ/対象リストだけ など)」
3) 「他社で決まりました」
狙い:負けを取り返すより、学びと“次の入れ替えタイミング”を作る。
- 「決定おめでとうございます。差し支えなければ、選定理由を3分だけ教えてもらえますか?今後の改善に使いたいです」
- 「競合を否定したいわけではなく、失敗しやすいポイントだけ共有してもいいですか?」
- 「運用開始後、◯週間で見えるKPIがあると思うので、そこだけ見て『合ってるか』の壁打ち、いつでもやります」
4) 「検討します(ふわっと終了)」
狙い:“検討”を行動に変える(次回条件・期限・担当を置く)。
- 「ありがとうございます。検討の論点って、誰が・何を・いつまでに判断、のイメージありますか?」
- 「次に進めるために、こちらから判断材料を2点だけ出します。どちらが欲しいですか?
①事例 ②概算シミュレーション」 - 「では10分だけ、◯日◯時に“検討が進んだか”確認していいですか?難しければ候補を2つください」
メールでの「断り」返信:関係を切らずに“理由”を回収する型
メールの断りは、相手が対面の気まずさを避けているだけのこともあります。海外のテンプレは一貫して、感情が落ち着いてから、丁寧にデブリーフ(振り返り)をお願いするのが基本です。
件名例
- 「ご判断ありがとうございます(今後の改善のため、3分だけ)」
- 「差し支えなければ、選定のポイントだけ教えてください」
本文テンプレ(コピペ可)
◯◯様
ご連絡ありがとうございます。今回は見送りとのこと、承知しました。
もし差し支えなければ、今後の改善のために選定の決め手を一言でも教えていただけますでしょうか。
(例:タイミング/予算/体制/求める成果の優先度 など)また、運用を進める中で「ここが詰まった」という点が出た場合は、10分だけ壁打ちも可能です。
本件に限らず、いつでもご連絡ください。引き続き、よろしくお願いいたします。
在宅・小規模営業代行で大事なこと:追うより“戻ってくる設計”
断り対応は、毎回勝ちに行くより、戻ってくる確率を上げる運用が効きます。
- 次回条件を残す:「◯月」「◯◯が決まったら」
- 追いかけ頻度を決める:月1の軽いタッチなど(重くしない)
- 判断材料を“1枚”で残す:相手が社内で説明しやすい形
